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関西特集
原 久子
雑誌などのメディアは、ほとんどが首都圏を中心に情報発信を行なっているし、新聞でも、「関西」情報は地方版しか掲載されないのが、常である。しかし、関西在住のアーティストの活躍は森村泰昌、ダムタイプをはじめとして、中原浩大、ヤノベケンジ、椿昇、石原友明、藤本由紀夫など、名前をあげていけばきりがない。
いま“関西のアート・シーン”はどうなっているの? などという問いをよく受けが、答えに困る。確かに、ダイレクトに発信する情報がないために、ほかから現状を把握するのは難しいし、ヴェールに隠された部分が多いように見られがちである。一方で、高い評価を受けているアーティストの周辺の状況について、一部の人が神話化して伝えているところがある。
関西に長く住んでいても、一言で現在の状況について答えることが出来る人など、いないはずだ。世代によっても、そして、同世代のなかでも、おのおの異なるスタンスで活動している。そんな活動のやり方が許されるのが関西なのではないかと思う。東京を中心に活動する人たちがもっとも驚くのがアーティスト同志のつながり―彼らの羨ましいばかりの距離感―についてだ。お互いの美術への取り組みや、それぞれの歩み方を認め合いながら、自分の仕事をすすめていくところとも言えるだろう。
紹介できるのはごく一部に過ぎないが、関西風味が少しでも今回の特集で味わっていただければ嬉しい。そして、いつか続編もお届けしたい。
関西のアーティストたち
関西の比較的若いアーティストの事
関西における体験参加型作品の流れを
概観する
トピックス
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