俺は俺ら俺らは俺壱匹にして無数なる∞なる個(「猫が…」より)

©️Katsuyuki Takahashi(2004)

東京・コミュニケーションギャラリーふげん社にて、飯沢耕太郎詩集「猫島からの帰還」刊行記念・高橋克之 挿絵展が開催されます。

飯沢耕太郎は、1954年宮城県生まれの写真評論家/きのこ文学研究家/詩人です。1977年日本大学芸術学部写真学科卒業、1984年筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。学生時代から「現代詩手帖」に投稿しながら詩の活動を始め、1996年「写真美術館へようこそ」(講談社現代新書)でサントリー学芸賞を受賞した同年、第一詩集「茸日記」(三月兎社)を刊行。artscapeでも多くの記事を執筆してきました。主に写真評論の仕事に従事してきましたが、コロナ禍以降に詩人としての活動が活発化。2022年に第二詩集「完璧な小さな恋人」(ふげん社)で第28回中原中也賞最終選考作に、2024年には第三詩集「トリロジー 冬/夏/春」(港の人)で第32回萩原朔太郎賞最終候補作に選出されています。

今回刊行される第4詩集「猫島からの帰還」は、東アフリカ滞在後に執筆された1982年の原稿がベースになっています。ケニヤの東海岸にあるラム島がモデルとなった、猫たちが支配する「猫島」を舞台に、「わたし」と「猿の顔をした子」が旅をする連作詩です。

本展では、スワヒリ語と日本語のポリフォニーで象づくられた「猫島」の世界を、イマジネーション豊かに彩った高橋克之による挿画の原画17点が展示されます。合成うるし、油彩、アクリルで作り上げた木の幹のようなテクスチャーは、アフリカの大地を彷彿とさせるオブジェとなっています。

■飯沢耕太郎詩集「猫島からの帰還」
著者:飯沢耕太郎
挿画:高橋克之

発行:ふげん社

発行日:2025/1/23

サイズ:110×250mm、115p

関連イベント

「猫島からの帰還」朗読会+トーク
会場観覧とオンライン配信のハイブリッドで開催。
日時|2/8(土)14:00〜15:30 *トーク終了後に、レセプションを開催。
会場|ふげん社
出演|飯沢耕太郎、高橋克之
参加費|詩集+チケット3,000円、チケットのみ1,000円
参加方法|ふげん社オンラインストアからチケットをご購入ください。
*詳細はこちらをご覧ください。

会期:2025/01/31(金) 〜2025/02/23(日)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社(東京都目黒区下目黒5-3-12)
開館時間:火〜金 12:00〜19:00 土・日 12:00〜18:00
休廊日:月曜日、2/11(火)
問い合わせ先:ふげん社
TEL:03-6264-3665 E-mail:info@fugensha.jp
公式サイト:https://fugensha.jp/events/250131izawa/