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「メルヘンの履歴」横湯久美展
高松/高松市歴史資料館 毛利義嗣
横湯(よこゆ)さんの祖母を主題にした写真の連作。2000年に85歳で亡くなった彼女へのオマージュのようであり、客観的な記録のようであり、ごく個人的な記憶の集積のようでもあり、とにかく、しんと静まりかえったその場所からごく小さくカサッとかコトンといった音が聞こえてきそうな作品です。どことなく甘いロマンティックなタイトル、にもかかわらずきわめて整った構成。そこからは、直裁的な強さではなく、むしろとまどったり中庸であったり微かであったりすることにおける現実味が感じられます。粗野なものがない、ということでしょうか。
そのような抑制は祖母に対する敬意とか愛情に因るものかもしれませんが、同時に感じたのは、祖母に関することがらへの作者の距離感のようなもので、細い雨のようなその冷たさが私にはむしろ心地よく印象的でした。第一次大戦の年に生まれた彼女の人生と作者との距離、彼女とこの作品との距離、かつてはあって今はなくなったもの、かつてあったと思っていたけれど本当はなかったものとの距離。「履歴」とは物事が終わってから記されるものであるなら、ここに展示されているものは「私」が紡ぐ祖母の物語。そしてまた、肉親という最も近しい者でありかつ最初に出会う他者との関係をあらためて意識してゆく作業の中で、作者自身の、たぶんメルヘンとは遠い物語が紡がれているのだと思います。
会期と内容
●「メルヘンの履歴」横湯久美展
会期:2003年10月12日(日)〜11月28日(金)
会場:ギャラリーアルテ 香川県丸亀市新町1−23[JR丸亀駅構内] Tel. 0877-21-5604
展覧会URL:
http://www5a.biglobe.ne.jp/~Arte2000/current%20exhibition.html
ギャラリーアルテURL:
http://www5a.biglobe.ne.jp/~Arte2000/
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学芸員レポート
映画なんですけど、たけしの「
座頭市
」見た?つか見た!3回見ました劇場で。とりあえずいいたいのは、「ストーリーは気にするな」。それと「ラストの意味は詮索するな意味はない」。あと、勝新のあれとはアナザーワールドの出来事なので、たまたま名前が一緒かもしれない時代劇オタクの人斬りの話だととりあえず思いこんで見たらなお楽しいです。
とはいいつつ、芸者が三味線の弦をカチャッとはずしたら胸が高なるとかお稚児さんが踊ればとりあえず泣けるとか素浪人の奥さんは労咳で必ず死ぬのでイライラするとかそんなようなお約束を今回は多用してるのでズルイ、のですがまあ今まで緊張ばかりさせてたので安心しながら『映画』で楽しめる映画を始めて撮ったんじゃあないでしょうか。そのかわり音楽が宮崎アニメのアレじゃなくなってたんでとっても気持ち悪くてよかったですよヴイーヴイーつよなチープな音が怖いし三味線にかぶってくるしイイですよ。
あー、とにかくあれだ座頭市(仮称)が回想するところの天気雨の砂浜陵辱殺陣シーン、もう何せ両手をかまえてガニマタで立ってるだけで敵が勝手にものすごい速さで切られて死んでくような強さ具合っつのはいいですね衣装もダースベーダーみたいだし。ところで市の微妙な頬とか口の変な動きっつのはあれ歯が痛くて我慢してるときにあんな神経痛みたいな動きになるわなと後で気がついた。次の映画はたぶん興行的にはコケなので今のうちに金払っといた方が得策です。関連情報は
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とか便利。
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