オーストラリアは隠れた芸術大国?!
初めてオーストラリアを訪れる機会があり、シドニーとメルボルンの2都市ではあったが、10日間調査してまわった。「シドニー・ビエンナーレ」「2004
: Australian Culture Now」が開催されていた時期にもぶつかっていたためか、どこへ行ってもかなりレベルの高い作品をみることができた。オーストラリアのアートシーンは、日本ではなかなか紹介されることがない。日本の真南に位置し、時差もほとんどないこの国のことに私自身あまりにも無知なままだった。
フェデレーション・スクエア
アーティストたちが多く住み、音楽シーンなどあらゆるジャンルが活気をもっているのがメルボルンで、感覚的にはシドニーのような都会ではないので日本でいえば関西っぽい雰囲気がある。この地には、ダニエル・リベスキンドの設計によるフェデレーション・スクエアという美術館、劇場などの集まるアートコンプレックスがあり、そこで開催されていた「2004
: Australian Culture Now」は、建築、ファッションまで含めた芸術文化全体を概観するような展覧会だった。メディア・アートを含む映像系の作品に質の高いものが多く。映像を用いる作家では、若手のデヴィッド・ロチェスキーなどのように日本でもすでに紹介されている人もいるが、ほとんどがいまだ紹介されていない作家ばかり。2006年には日本におけるオーストラリア年ということなので、ぜひ多くの作品が紹介されることが望まれる。