ニッポンvs美術
10/28〜12/10 大阪市立近代美術館（仮称）心斎橋展示室［大阪］
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日本に「美術」という概念が入ってきた頃の日本画から、現代の日本を象徴する表現まで。作品の選択にかなり企画者の趣味的なものを感じる（これは悪い意味で言うのではない）。村上隆、山口晃、会田誠など知名度の高い作家たちの間にあって、久しぶりにしばたゆりの近作を観たが面白かった。じつは他の作家のラインナップは「日本」というくくりのなかですぐなるほどと思えたが、なぜしばたゆりが入っているのか会場で作品を観るまでわからなかった。彼女は描く対象そのものの一部を砕いて膠で溶いて画材として使い、その原材料も展示している。チラシを手にしたときには、正直言ってなんだか眉唾な感じがしたが、実際に観ると小規模な展覧会ながら満足度の高いものだった。
［11月26日 原久子］
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