2019年09月15日号
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《ライトニング・フィールド》ウォルター・デ・マリア

The Lightning Field, Walter De Maria

ニューメキシコ州西部の荒涼とした大地に1977年から長期にわたり野外設置されているウォルター・デ・マリアのランド・アート作品。直径2インチ(約5センチメートル)、高さ平均20フィート7.5インチ(約6.3メートル)の先を尖らせたステンレス・スティール製のポール400本が、東西1マイル(約1.6キロメートル)、南北1キロメートルの範囲に、220フィート(約67.1メートル)間隔で格子状に立ち並ぶ。この地域は落雷が多く、先端が水平に並ぶように設置されているそれらのポールが避雷針として機能するとき、作品は雷を素材とした天然のライト・アートの様相を呈する。しかし、「ライトニング」という言葉をタイトルに含みながら、稲妻の発生やその効果は作品にとって不可欠な要素ではない。デ・マリアは鑑賞者がこの場所に実際に足を運び、作品を見て回る時間や空間の体験に主眼を置いている。作品の形態についてはデ・マリア自身のミニマルな彫刻作品の延長線上で語られ、設置環境については脱美術館・脱画廊の動向を反映したものと捉えられるのが一般的である。作品のコミッションと維持管理はディア芸術財団が行なっている。

著者: 野田吉郎

参考文献

  • 『ランドアートと環境アート』, ジェフリー・カストナー編(宮本俊夫訳), ファイドン, 2005

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