2019年04月15日号
次回5月15日更新予定

Artwords(アートワード)

twitterでつぶやく

《無題イヴェント》ジョン・ケージ

Untitled Event, John Cage

アメリカの音楽家ジョン・ケージが1952年に、マース・カニングハムの協力を得てブラック・マウンテン・カレッジで上演したパフォーマンス作品。上演時間は全体で45分。「無関係なままでありうる異質な行為の出会い」という問題に興味を持っていたカニングハムとともに、ケージはこの作品で、シュヴィッタースのメルツシアターの考え方やアントナン・アルトーの演劇論に刺激を受けつつ、芸術家のさまざまな行為を含んだ「環境的(エンヴァイラメンタル)な」出来事を扱おうとした。本作品では、客席のなかに通路が設置され、パフォーマーがあちこちに移動した。M・C・リチャーズとC・オルスンが詩を朗読し、デヴィッド・テュードアがピアノを弾き、《ホワイト・ペインティング》を展示したロバート・ラウシェンバーグはまた古い蓄音機でレコードをかけ、カニングハムは即興的に踊った。天井や会場の端では映画が映写された。この上演は一般に、後にアラン・カプローやクレス・オルデンバーグらが盛んに行なったハプニングを引き起こすきっかけになったと考えられている。

著者: 木村覚

参考文献

  • 『小鳥たちのために』, ジョン・ケージ(青山マミ訳), 青土社, 1982(原著1976)

関連ワード

関連人物

▲ページの先頭へ

アートワード検索

アートワードを検索

文字の大きさ