2019年11月15日号
次回12月2日更新予定

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「アンチ・イリュージョン 手続き/素材」展

“Anti-Illusion: Procedures/Materials”

1969年にホイットニー美術館で開催された展覧会。キュレーターはマーシャ・タッカーとジェームス・モンテ。C・アンドレ、E・ヘス、L・ベングリス、R・モリス、B・ナウマン、R・セラなどのほか、映像作家のM・スノウ、音楽家のF・グラスやS・ライヒなど、22名が参加した。巻頭論文でキュレーターのモンテは、これらの作家たちには「素材との応答関係、時間、創造的行為」への配慮が見られると書いている。そのことを強調するように、多くの作家は展覧会場に直接出向いて作品を制作し、展覧会カタログは各作家の制作プロセスを複数の写真で掲載している。これらの作品では、空間と時間のリアルな進行がパフォーマティヴな手法で示され、物質の変化や行為などの諸々の現実的要因を作品に介在させることになる。出品作家の選定からも推測されるように、時間性の導入はこの展覧会のハイライトとなるものであり、そのことによってイリュージョニズムと作品の現前性が一体化されたモダニズム批評/芸術を批判する回路が企図されていた。

著者: 沢山遼

参考文献

  • Anti-illusion: procedures/materials, , , Whitney Museum of American Art, 1969

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