2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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「コンテンポラリー・フォトグラファーズ」展 

“Contemporary Photographers”

アメリカのジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館で、ネイサン・ライアンズの企画によって1966年、67年、68年の3回にわたってシリーズ開催された写真展。3回のうち最も写真史上に影響を及ぼしたのは、「Toward a Social Landscape」(社会的風景に向って)と題された第一回で、ロバート・フランクの後続世代にあたる写真家たちによる、平凡な日常への私的なアプローチが取り上げられた。参加作家はブルース・デイヴィッドソン、リー・フリードランダー、ゲイリー・ウィノグランド、ダニー・ライアン、デュアン・マイケルズの5人。その後の第二回は「The Persistence of Vision」(視覚へのこだわり)と題して、ロバート・ハイネケンやジェリー・ユルズマンといった、イメージに何らかの加工を施して表現を試みる写真家を特集。第三回は154人の写真家による多様な表現を集めた「Vision and Expression」(視覚と表現)で、川田喜久治、栗原達男、小川隆之、富山治夫など、日本人写真家も参加している。なお、第一回の展示の際にカタログとして発行された同名の写真集は、日本の若手写真家たちにも影響を与えた。70年前後に日本で流行した「コンポラ写真」は、一般にこの写真集のタイトルにある「コンテンポラリー」を縮めて命名されたものとされるが、同展とは別に存在したアメリカの季刊誌『コテンポラリー・フォトグラファー』が語源であるという説もある。

著者: 冨山由紀子

参考文献

  • Contemporary Photographers: Toward a Social Landscape, Nathan Lyons, Horizon Press, 1966
  • Contemporary Photographers: The Persistence of Vision, Nathan Lyons, Horizon Press, 1967
  • Contemporary Photographers: Vision and Expression, Nathan Lyons, Horizon Press, 1969
  • 『アメリカの現代写真』, 小久保彰, ちくま文庫, 1993
  • 『現代アメリカ写真を読む』 (写真叢書) , 日高優, 青弓社, 2009

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