2019年12月01日号
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「ビューティフル・ルーザーズ」展

“Beautiful Loosers”

2004年、オハイオ州シンシナティ市のコンテンポラリー・アートセンターを皮切りに、06年にミラノ・トリエンナーレ(イタリア)、08年に東京・ラフォーレ原宿など世界中を巡回したアーロン・ローズ企画の展覧会名、およびその軌跡を記録した同名のドキュメンタリー映画作品名。本展に参加したアーティストは多岐にわたるが、本展を企画・キュレーションしたローズ主催のアレッジド・ギャラリー(1992-2002)に関わりの深かったクリス・ヨハンセン、トーマス・キャンベル、バリー・マッギー、ハーモニー・コリン、マーガレット・キルガレンらが特に注目された。これらのアーティストの多くは、スケートボードやグラフィティ、パンク・ミュージック、ストリート・ファッションなどのユースカルチャーに影響を受け、また実際にそのようなライフスタイルを体現している。その基盤になっているのは「Do It Yourself」の精神であり、これらの生き方や考え方はアレッジド・ギャラリーおよび「ビューティフル・ルーザーズ」の一連のムーヴメントにおいても重要な要素としてステイトメントに盛りこまれている。また、ローズと林文浩の共同企画によって、東京で2000年に開催されたストリート・アートのイヴェント「untitled 2000」は、タイトルこそ異なるものの、その後の「ビューティフル・ルーザーズ」展の前段階をなすような人選と内容になっている。

著者: 大山エンリコイサム+荏開津広

参考文献

  • Beautiful Losers: Contemporary Art and Street Culture, (2nd edition), , Aaron Rose et al., Distributed Art Pub Inc (Dap)
  • Young, Sleek, and Full of Hell: Ten Years of New York's Alleged Gallery, , Aaron Rose ed.
  • アゲインスト・リテラシー ─グラフィティ文化論, , 大山エンリコイサム, LIXIL出版, 2015

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