2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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「メディア芸術祭」

“Japan Media Arts Festival”

1997年より開催されている、文化庁主催のメディア芸術の振興を目的とする展覧会。徐々に規模を拡大しながら毎年継続して開催され、2007年度からは国立新美術館を会場としている。「メディア芸術」という言葉については、2001年12月7日に公布された文化芸術振興基本法のなかで以下のように定義されている。「国は、映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術(以下「メディア芸術」という)の振興を図るため、メディア芸術の製作、上映等への支援その他の必要な施策を講ずるものとする」。ここで全体を指す言葉として定義されている「メディア芸術」とは、いわゆるメディア・アートを包括する上位の枠組みとして設定されており、言葉は類似しているが、いわゆる「メディア・アート」そのものではない。この定義を根拠としながら、同展覧会はマンガ、アニメーション、エンターテインメント、(テクノロジーを使用した)アートという四部門※1に分けられており、これらの文化・芸術の製作を行政が支援し、国内外に発信するイヴェントとなっている。受賞作品の展示とともに、映像上映やシンポジウムなどの催しも行なわれる。サブカルチャーやエンターテインメントと芸術の区別をつけず、日本発の新しい文化的コンテンツの国際的発信力を高め、コンテンツ産業の振興を後押しようとする目的を持つが、その反面、複数の芸術・文化領域を包括的に定義しようとしたために、「メディア芸術」の全体的な枠組みには曖昧な部分が残されている。

著者: 阪本裕文

参考文献

  • 『メディア芸術アーカイブス 15 Years of Media Arts』, 古屋蔵人、庄野祐輔、塚田有那編, ビー・エヌ・エヌ新社, 2012

参考資料

註・備考

  • ※1:第1回展覧会ではデジタルアート(インタラクティブ)、デジタルアート(ノンインタラクティブ)、アニメーション、マンガという四部門に分けられていた。

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