2019年09月01日号
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「ユーラリール」

“Euralille”(仏)

1994年に完成した、TGVのリール・ヨーロッパ駅の周辺開発。英仏海峡トンネルの開通と、オランダへのTGV乗り入れの決定を契機に、フランス北東部の小都市リールにおいて、「ユーラリール計画」が開始された。89年には、レム・コールハース率いるOMAがマスター・プランナーに任命される。旧市街に隣接したリール・フランドル駅とリール・ヨーロッパ駅、地下鉄に囲まれた地域を中心とした、110ヘクタールにも及ぶ大規模な計画は、中世の都市を基盤とした街区の中心部をTGVが直線的に通過する野心的なプロジェクトで、計画の主要建築物として、2万平方メートルのホールを内包する《コングレスポ》をOMAが設計し、店舗やホテル、集合住宅の複合施設である《ユーラリール・センター》をジャン・ヌーヴェル、駅の上を跨ぐように建てられたオフィス・ビル《リヨン・クレジット・タワー》をクリスチャン・ド・ポルザンパルクが設計し、それぞれ94年のユーロスター開業時期に前後して完成している。ただし、計画の進行に伴い、経済状況が悪化したため、篠原一男が設計を担当していたホテルや、リチャード・ロジャースのメディア・センターの計画は中止された。

著者: 有山宙

参考文献

  • Euralille: The Making of a New City Centre: Koolhaas, Nouvel, Portzamparc, Vasconi, Architects, Espace Croisé, Isabelle Menu ed., Birkhäuser, 1996
  • 『10+1』No.19, 「90年代都市プロジェクト」, 奈尾信英, INAX出版, 2000
  • 『新建築』2008年10月号, 「フランスの現代都市デザインを巡る(第1回)ユーラリールの20年」, 鳥海基樹, 新建築社
  • 『OMA@work.a+u Rem Koolhaas』(『a+u』臨時増刊), Rem Koolhaas、OMA, エー・アンド・ユー, 2000
  • 『新建築』1991年5月号, 「ホテル イン ユーラリール計画」, 篠原一男アトリエ, 新建築社

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