2019年06月15日号
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「世界・今日の美術」展

Exposition Internationale de l'Art Actuel

1956年から翌年にかけて、東京・日本橋高島屋を皮切りに大阪、京都、福岡を巡回した朝日新聞社主催の展覧会。日本でアンフォルメルがまとまった形で紹介された初の機会として知られる。総出品者数107名中海外作家はアメリカ、イタリア、フランスからの47名で、50年代の日本で開催が盛んになった海外動向を紹介する展覧会のうちで最大規模のもの。協賛に現代芸術研究所、国際アートクラブと、ともに岡本太郎の呼びかけで始まった組織が名を連ねる通り、この展覧会に岡本が果たした役割は大きい。開催前年、岡本は第40回二科展第九室(前衛傾向を集める慣例が定着していた展示室)に国内外の作家を集めて「太郎部屋」と呼ばれる展示を企画。翌年も継続させようとしたが二科会がこれを拒否し、すでに輸送済みであった作品群が宙に浮くこととなった。このとき展示機会を失ったのはアンフォルメルを推進していた評論家ミシェル・タピエの所蔵品であり、これが急遽「世界・今日の美術」展に組み入れられた。「アンフォルメル旋風」「アンフォルメルショック」と呼ばれる一大ブームを生む契機となり、57年の第9回読売アンデパンダンにはアンフォルメル風の作品が多く出品された。57年にはタピエとJ・マチウが来日し、マチウは浴衣姿で公開制作パフォーマンスを行なった。

著者: 成相肇

参考文献

  • 『世界・今日の美術』展カタログ, , , 朝日新聞社, 1956
  • 『日本の前衛1945-1999』, , 瀬木慎一, 生活の友社, 2000
  • 『前衛の道』, , 篠原有司男, ギュウチャンエクスプロージョン!プロジェクト実行委員会, 2006
  • 『青山時代の岡本太郎1954-1970—現代芸術研究所から太陽の塔まで』, , 川崎市岡本太郎美術館, , 2007

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