2019年12月01日号
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「川本+岡本パペット・アニメーショウ」

“Kawamoto + Okamoto Puppet Anime-Show”

1970年代に岡本忠成と川本喜八郎が主催した人形アニメーション自主制作作品の発表イヴェント。71年、岡本は作品の発表機会を求めて東京と大阪で自作の上映会を企画した。その後、自分と同様に持永只仁に師事し、かねてより親交のあった川本に声をかけ、合同で自主作品の新作上映会を行なうことを決めた。第一回は72年に東京日仏会館で開催され、その後、76年までの5年間の連続開催と79年の特別公演を経て、80年に最終回が開かれた。アニメーション作品の上映だけでは時間的に不足したことから、人形劇の上演もあわせて行なわれた。川本の『道明寺』(1976)、岡本の『ちからばし』(1976)など、両者とも、キャリアを代表する作品をこの会を通じて発表した。岡本は生演奏付きの三面スクリーン上映など実験的な試みも行なった。ただし、教育映画市場での製作費回収も念頭においていたこともあり、(作家自身の趣向的にも)「アニメーション三人の会」のような実験性からは意識的に距離を置いたが、その一方、一般的にあまり知られていない人形アニメーションの認知を上げることをひとつのモチヴェーションとするなど、志を同じくするところもあった。日本のインディペンデント・アニメーション史においては、60年代の「アニメーション三人の会」の活動と80年代以降の活発な上映サークル運動をつなぐ特筆すべき活動として位置づけることができる。

著者: 土居伸彰

参考文献

  • 『岡本忠成作品集』, 岡本忠成, 角川書店, 1994
  • 『川本喜八郎 アニメーション&パペット・マスター』, 川本喜八郎, 角川書店, 1994

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