2019年09月15日号
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「第1回国際ダダ見本市」展

“Die Erste Internationale Dada-Messe”(独)

ベルリンの画商オットー・ブルヒャルトにより経営されていたギャラリーにおいて、1920年6月30日から8月25日までベルリン・ダダイストの主導で開催され、ドイツにおけるダダ運動のクライマックスと見なされる展覧会。W・ヘルツフェルデによる「第1回国際ダダ見本市の手引き」に「ダダイストは時間的および空間的に現在の事象を自らのイメージの内容とする義務を唯一の綱領として認める。それゆえダダイストは『アラビアンナイト』や『インドシナ半島の像』ではなく、挿絵入り新聞や雑誌・新聞の論説を作品の源泉と見なすのだ」とあるように、政治色の強いものであった。ドイツにおいては18年10-11月の水兵らの蜂起に始まるドイツ革命を契機にダダイストの状況へのコミットが始まったともいわれるが、この展覧会のために制作されたJ・ハートフィールドとR・シュリヒターによる豚の顔を持った将校の人形が天井から吊るされたオブジェや、J・バーダーのアサンブラージュ《ドイツの偉大と没落》はその代表的なものだった。主な出展作家は他にベルリン・ダダの中心的人物R・ハウスマンとG・グロス、女性画家H・ヘッヒ、またニューヨーク・ダダのF・ピカビア、ケルン・ダダのM・エルンストおよびJ・バールゲルトらで(ハノーファー・ダダのK・シュヴィッタースはベルリン・ダダの政治的な在り方に批判的だったこともあり招待されていない)、全174点の作品が画廊を埋め尽くすように展示された。

著者: 長チノリ

参考文献

  • 『ユリイカ』1979年3月臨時増刊, 総特集=ダダイズム, , 青土社,
  • 『表現主義・ダダを読む』, , 平井正編著, 白水社, 1996

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