2019年06月15日号
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「THE GINBURART(ザ・ギンブラート)」

“The Ginburart”

1993年4月4日から18日まで、東京・銀座界隈で催された展覧会。岩井成昭、飯田哲子、小沢剛、申明銀、中村政人、西原みん、ピーター・ベラーズ、村上隆の8名が、銀座の1丁目から8丁目までの各所で、それぞれ作品を展示し、ないしはパフォーマンスを発表した。このほかに、会田誠、宇治野宗輝、謝林、鈴木真吾、パルコ木下、スモール・ヴィレッジ・センター(小沢剛、村上隆、中ザワヒデキ)ら26名がゲスト・アーティストとして参加した。貸画廊が軒を連ねる銀座の路上で催された本展には、明らかに貸画廊へのアンチテーゼがあった。貸画廊に高い賃料を支払って個展を催す制度を疑い、「美術」として見られる前の状態で直接的に表現を見せようとしたわけだ。小沢剛は牛乳箱を用いた極小の画廊「なすび画廊」を、貸画廊の老舗「なびす画廊」の目前の路上でオープンさせ、会田誠は日動画廊の前でゴザを広げ絵と写真をみずから販売した。MOJOWORKが銀座三越のティファニー前で洗濯物を干せば、西原は路上に自作の小説をチョークで描き、飯田は銀座のビル各所に自宅の住所を記した宅配便の伝票を貼り付けてビルそのものを宅配しようとした。そして木村文彦は、銀座とは離れた別地点から「銀座を気にする」というコンセプチュアルな作品を発表した。本展は、90年代に顕著となった美術家による自主企画展の嚆矢として評価されている。

著者: 福住廉

参考文献

  • 『ザ・ギンブラート・ペーパー』, ギンブラート実行委員会, 1993
  • 『スタジオボイス』1995年4月号, 「JAPAN FLUXUS TODAY」, インファス

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