2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

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『ドムス』

“Domus”(伊)

1928年、建築家ジオ・ポンティによって創刊されたイタリアの建築・デザイン雑誌。ファシズム政権下にあった1930年代のイタリア・デザインは、モダニズムに連なる合理主義から、古典主義的なノヴェチェント運動に移行していた。ノヴェチェントは、ムッソリーニの庇護と産業政策のもと、戦後のイタリアン・デザインの基礎を形作っていった。『ドムス』(ラテン語で「家」を意味する)は同運動のグループの目的を強調していた。しかし、一時ポンティと編集長の座を交代したエルネスト・ロージャスが、その在任時(1941-47)、同誌は反ファシズム運動と連動するように左翼的な合理主義への傾きが強くなった。だがポンティが戻ると、『ドムス』は「グッド・ライフ」を合言葉に、中流階級の快適な生活を表象し、誌面に反映させていく。79年、ポンティの死後にはアレッサンドロ・メンディーニが編集長を務めたほか、82年にはデザイン学校ドムス・アカデミーが、アンドレア・ブランジを校長として設立されている。同誌は、本格的なデザイン専門雑誌のパイオニアとして大きな足跡を残し、今日もなお活動を続けている。

著者: 竹内有子

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