2019年12月01日号
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くまもとアートポリス

Kumamoto Artpolis

1987年、当時の細川護熙熊本県知事が、ベルリン国際建築展(IBA)視察の際に発想を得て、88年から熊本県が創造的な文化都市になることを目指して始めた建築文化事業。最大の特徴は、通常の公共建築の建築発注方式ではなく、コミッショナー制度が採用されたことである。コミッショナーは独自の判断で建築家を推薦する役割を担っており、これにより著名な建築家から前途有望な若手建築家まで国際的に招聘されている。初代コミッショナーは磯崎新(1988年就任)、2代目コミッショナーは高橋靗一(1996年就任)、3代目コミッショナーは伊東豊雄(2005年就任)が務める。設計プロジェクトの対象は、庁舎、博物館、集合住宅など大規模なものから橋、公共トイレ、トンネルの換気施設など通例は対象になりにくいものまで規模の大小問わず含まれている。2011年7月現在、プロジェクト施設は公共・民間合わせて75件が竣工し、10件が進行中である。これらのプロジェクト施設は、日本建築学会賞をはじめ多数の賞を受賞し、国内外ともに建築界での評価は高い。「くまもとアートポリス」は日本の公共建築のあり方に対する実験例を提供し、それまで公共の仕事に恵まれなかった建築家に後年の活躍のきっかけを与えた

著者: 西村唯(大阪市立大学倉方研究室)

参考文献

  • 『JA』10号, 新建築社, 1993
  • 『くまもとアートポリス'92 総合記録』, くまもとアートポリス'92実行委員会, 1993
  • 『くまもとアートポリス'92 アートポリスフォーラム』, くまもとアートポリス'92実行委員会, 1993
  • 『くまもとアートポリス'92 都市デザインサミット』, くまもとアートポリス'92実行委員会, 1993
  • 『くまもとアートポリスガイドブック』, くまもとアートポリス'92実行委員会, 1992

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