2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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アニメーション

Animation

さまざまな手法によって作られた動画表現の総称。絵や立体物のコマ撮り、コンピュータを用いた作画などによって得られた映像を指す。エミール・レイノーが自身の発明品プラクシノスコープを用いて1892年より行なった興行「テアトル・オプティーク」が一般的にはアニメーションのはじまりと言われる。しかし、アニメーションという言葉が一般的に用いられるようになったのは1950年代以降になってからで、それ以前は漫画映画(カートゥーン)、人形映画、影絵映画など制作に用いられた手法に基づいて呼ばれていた。アニメーションという言葉は、第二次世界大戦後のアニメーション制作の世界的な盛況によって、それまでの主流であったディズニーを中心としたカートゥーン(漫画映画)とは異なる手法を用いた作品が多数制作されだしたことを背景に、それらを総称するものとして広く用いられることになる。そこには非メインストリームの表現への注目を促すための戦略も入り込んでおり、批評家アンドレ・マルタンの執筆活動を中心としたフランスのジャーナリズム、カンヌ国際映画祭で56年から始まった「国際アニメーション週間」とそれが独立して60年に第1回が開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭、同年より活動をはじめた国際アニメーション協会(ASIFA)、日本国内では久里洋二などが結成した「アニメーション三人の会」などの活動を通じて定着していくこととなる。近年では国内および世界的な受容によってきわめてポピュラーになった日本製商業アニメーション(「アニメ Anime」)に対して、それ以外のものも包括する言葉として用いられることもある。アニメーションは確固たる定義を持たず、「コマ撮りを用いて作られた映像」という定義もまた、CGアニメーションの登場により無効となっている。

著者: 土居伸彰

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