2019年09月01日号
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アレッジド・ギャラリー

Alleged Gallery

ニューヨーク市イースト・ヴィレッジにアーロン・ローズが創設したアート・ギャラリー。1992年にオープンし、2002年に閉鎖するまで多くのストリート・アーティストを世に紹介したことで知られる。1980年代にキース・ヘリングやジャン=ミシェル・バスキアが登場したものの、それ以降しばらくは、ストリート・カルチャーのなかから現われたアーティストが大きな注目を集めることはなかった。しかし90年代を通して、新しい動向の素地は準備されていたと言えよう。アレッジド・ギャラリーがニューヨークの水面下で活動した10年間は、2000年代に入ってからグローバルな展開を迎える。00年には、ストリート・アートのイヴェント「untitled 2000」がローズと林文浩の共同企画によって東京で行なわれ、また04年にオハイオ州シンシナティ市のコンテンポラリー・アートセンター、06年にミラノ・トリエンナーレ(イタリア)、08年に東京・ラフォーレ原宿で開催されるなど世界中を巡回したローズ企画の展覧会「ビューティフル・ルーザーズ」は大きな話題を呼び、同展開催までの軌跡を追ったドキュメンタリー映画も製作された。これら一連の流れはアレッジド・ギャラリーを中心に形成されたコミュニティから生まれており、そこに加わったクリス・ヨハンセン、シェパード・フェアリー、スティーヴン・ “エスポ”・パワーズ、トーマス・キャンベル、バリー・マッギー、ハーモニー・コリン、マイク・ミルズ、マーガレット・キルガレンらは現在、アーティストや映像作家として世界的な評価を得ている。

著者: 大山エンリコイサム+荏開津広

参考文献

  • Young, Sleek, and Full of Hell: Ten Years of New York's Alleged Gallery, , Aaron Rose ed.
  • Beautiful Losers: Contemporary Art and Street Culture, (2nd edition), , Aaron Rose et al., Distributed Art Pub Inc (Dap)
  • アゲインスト・リテラシー ─グラフィティ文化論, , 大山エンリコイサム, LIXIL出版, 2015

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