2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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アンチ・ファッション

Anti Fashion

「反ファッション」の意。マスメディアによって喧伝される流行や大手アパレル企業が生み出す画一的なスタイルを拒否し、個性的なファッションを追求する態度のことを示す。1960年代から70年代のヨーロッパでは、オートクチュールやプレタポルテ発の流行ではなく、ロカビリー、パンク、ヒッピーなど、ストリートの若者が自らの主張を表現するためのスタイルが流行したが、これらはアンチ・ファッションの先がけであり、代表的なスタイルである。また、80年初頭にパリ・プレタポルテ・コレクションにデビューした、山本耀司と川久保玲のいわゆる「ボロルック」のスタイルも、既存のファッションの価値観と大きく異なるスタイルを提示するものだったため、アンチ・ファッションと呼ばれることがある。しかし、今日パンクやヒッピーがそうであるように、アンチ・ファッション的なスタイルは、最終的に新しいファッションの流行のなかに組み込まれ、その循環によりファッション産業が隆盛していくという皮肉な運命を背負っている部分もある。

著者: 高城梨理世

参考文献

  • 『世界服飾史』, 深井晃子監修, 美術出版社, 1998

参考資料

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