2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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イコン

Icon

キリスト教において崇敬の対象とされる聖像。古典ギリシャ語の「エイコーン(eikon)」を語源とし、狭義には東方教会における平面像(≠立像)を意味する。聖像の使用がキリスト教の偶像崇拝の禁止に抵触するかどうかについては古来より多くの議論が交わされており、8世紀の聖像破壊運動(イコノクラスム)によって多くのイコンが破壊されるという出来事もあった。また、この言葉は現在では本来のキリスト教的な意味を離れ、「偶像」や「アイコン」(いずれも英語でicon)といった単語に引き継がれている。例えば前者の用例は、時代を象徴するミュージシャンやアイドルにしばしば適用される「ポップ・アイコン」という呼称に反映されており、また後者の用例は、コンピュータなどのインターフェイス記号を示す「アイコン」として流通している。哲学的な用語としての「イコン(アイコン)」は、「インデックス」「シンボル」とともに、Ch・S・パースの記号論における主要概念としても知られている。

著者: 星野太

参考文献

  • 『オリジナリティと反復──ロザリンド・クラウス美術評論集』, , ロザリンド・E. クラウス(小西信之訳), リブロポート, 1994
  • 『パース著作集2 記号学』, , Ch. S. パース(内田種臣訳), 勁草書房, 1986

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