2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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エンボス

Emboss

「浮き上がらせる」という意味の英語に由来する版画技法の一種。型押し、空押し。「エンボッシング」とも。深い凹凸のある版の上に紙などを載せ、インクをつけずにプレス機にかける、もしくはバレンでこすることでその凹凸だけを写し取る。浮世絵がこの技法を積極的に活用しており、色摺りを終えた紙を専用の彫りの深い版(きめ出し版)の上に載せて圧力をかけ、立体的に質感を表現する「きめ出し」や、墨線にあたる部分をきめ出しとは逆に凹状に彫り込んだ版の上に、湿らせた紙を載せて圧力をかける「空摺(からずり)」などがある。無彩色で模様を表現できる、色による表現に比べて摩耗しづらい、触感に変化をつけることができるといった特徴から工業的に応用され、装飾目的やパステルなどの画材の乗りをよくするために凹凸をつけた加工紙(エンボス紙)、車両のナンバー・プレート、クレジット・カード、視覚障害者用の点字などその範囲は広い。

著者: 成相肇

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