2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

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オフセット/オフセット・リトグラフィー

Offset Lithography

平版技法のひとつ。原理はリトグラフとまったく同じで、水と油の反発作用によってインクが付着する部分を区分して印刷を行なう。印刷過程で、版面のインクをブランケットと呼ばれる主にゴム製の中間転写体にいったん転写(offset)してから印刷するため「オフセット」と呼ばれる。版と被印刷体が直接触れないために版の摩耗が少なくクオリティを長く保持することができ、大量印刷に向く。また輪転機によって高速印刷が可能で、細部が鮮明で発色の良い像が得られることから商用印刷で最も普及している技法である。ただし、今日では小ロット印刷の需要の高まりから、刷版が不要の(無版の)デジタル印刷(オンデマンド印刷)も広く利用されつつある。輪転機によるオフセット印刷が初めて試みられたのは1875年、イギリスのロバート・バークレーによるとされ、20世紀初頭、アイラ・ルーベルをはじめとするアメリカの印刷業者によって商用に開発が行なわれた。美術作品においては主にポスターや版画の複製などで利用されており、とりわけ作品の複製性を戦略的に活用するポップ・アートにおいて多用されている。

著者: 成相肇

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