2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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ガングロ/ヤマンバ

Ganguro/Yamanba

1990年代に「コギャル」と呼ばれる女子高生たちのあいだで流行した、顔を茶色や黒くしたメイクを特徴としたファッション・スタイルのこと。80年代に「ギャル」と呼ばれていたのは女子大生であったが、90年代になると女子高生層が新たな消費者として着目されるようになり、女子高生たちは「ギャル」に対して「コギャル」と呼ばれるようになった。また、「ギャル」も当時流行した平坦なアクセントで呼ばれ、「コギャル」とほぼ同義、もしくは高校を卒業したコギャルといった程度の意味になっていった。そういったコギャル・ブームの際に出現した、肌を焦げ茶色に焼いたりメイクしたものを「ガングロ」、ほとんど黒に近い状態のものを「ゴングロ」と呼ぶ。彼女たちは髪の毛を金髪にし、ラメや濃いアイシャドウで化粧をした。なかには銀髪や白い口紅などでさらに黒い肌を目立たせる者もおり、そういったコギャルを「ヤマンバ」と呼ぶこともある。彼女たちは、髪飾り、ネックレス、携帯ストラップなどのアクセサリーは大きめで人目を引くキッチュなものを好み、厚底のブーツを愛用しており、そういった小物類も「ヤマンバ」らしさを演出していた。その後、「ガングロ」「ヤマンバ」などは2000年代になると急速に姿を消し、ルーズソックスなどのコギャル文化も次第に姿を消していく。また彼女たちが成人し、結婚して子供をもうけると「ギャルママ」と呼ばれるようになり、「ギャル」はさらに細分化していく。それに伴い「ギャル」という言葉もアクセントの位置が元に戻り、単なる若年層の女性消費者という意味しか持たなくなっていった。

著者: 井上雅人

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