2019年08月01日号
次回9月2日更新予定

Artwords(アートワード)

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クロッキー

Croquis(仏)

仏語で素早い素描、略画、略図、見取図の意味。対象を短時間で素早く描写すること、またはそのようにして描かれた絵や図を指す。英語のsketchに相当するが、日本においては、クロッキーは人体や動物といった主に動きのある対象を描き、スケッチは風景などを描く、というふうにそれぞれあいまいながら描写対象に応じて使い分けられている。略画という意味では同じく仏語のエスキースと重なるが、クロッキーというときは要する時間の短さが強調され、またエスキースの目的は対象の描写ではない。基本的に完成作に至る初段階に属する仕事だが、フォルム、陰影、量感、動き、印象などを無駄な線のないように少ない手数で的確に把握する訓練として、日本ではとりわけ美大受験制度のなかで定着している用語である。木炭、鉛筆、ペンなど使用される描画材はさまざまだが単色で描かれることがほとんどで、表面が平滑で「スケッチブック」より薄手の紙を綴じた「クロッキー帳」が一般に販売されている。美術以外ではファッション分野において、人体と服飾デザインの素描を指すときに用いられている。

著者: 成相肇

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