2019年06月15日号
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グループ・ゼロ

Group Zero

1957年(公式には58年)にデュッセルドルフを拠点とする美術家H・マックとO・ピーネによって創設され、61年にG・ユッカーが中核メンバーとして加わる。その名が示す通り、グループ・ゼロの最大の理念は戦後の美術を「ゼロ」から始めようとする点にあった。また、国際的な運動体であったこともその大きな特色であり、その活動範囲はドイツ国内にはとどまらず、世界各国のさまざまな作家との協働というかたちで展開していった。彼らの活動に関わった作家としては、イヴ・クライン、ルーチョ・フォンタナ、ピエロ・マンゾーニ、ジャン・ティンゲリー、そして白髪一雄をはじめとする具体美術協会の作家たちがいる。様式的に見れば、純粋な光や色彩による表現を志向するグループ・ゼロの理念が、先行する、あるいはほぼ同時代の抽象表現主義やアンフォルメルを仮想敵としていたことは明らかである。66年にグループは解散するが、90年代以降、グループ・ゼロを回顧する機運の高まりと連動して、ドイツを中心に頻繁に展覧会が開催されている。また、2008年にはH・マックらの手によって「ゼロ・ファウンデーション」が設立されている。

著者: 星野太

参考文献

  • ZERO: Internationale Künstler-Avantgarde der 50er/60er Jahre, Hatje Cantz Verlag, 2006

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