2019年12月01日号
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コブラ

CoBrA

1948年から51年までオランダやベルギーを中心に活動した芸術家集団。グループ名はメンバーの出身都市、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの頭文字から作られた。コブラは、オランダの「レフレックス」やデンマークの「ホスト」といったグループが合流して形成され、オランダのカレル・アペル、デンマークのアスガー・ヨルン、ベルギーのコルネイユなどが中心メンバーにいた。西洋文明の合理性に対する批判を信条とし、非合理性を追求したシュルレアリスムの「オートマティスム」に倣って、より実存主義的だと考えた「自発性(スポンティニティ)」の概念を宣言した。ナイーヴ・アートやフォーク・アートへの関心も強く、極度にデフォルメされた人物や動物のイメージ、粗い筆致、強烈な配色が共通した絵画表現として見られる。彫刻やアッサンブラージュ、詩と絵画の共同制作などジャンル横断的な試みが多いことも特徴である。原初的な創造力への憧れや自動的表現の強調といった側面から、同時代の絵画運動である抽象表現主義やアンフォルメルと比較されるが、コブラの最大の特徴はその組織的な活動にある。活動期間中、ブリュッセルやアムステルダムのメンバーを中心に計8号の機関誌『コブラ』が発行され、大小の合同展覧会も各地で組織された。グループとしては短命だったが、その取り組みは各々のその後の制作に活かされている。

著者: 中嶋泉

参考文献

  • Cobra : un Art Libre, , Jean Clarence Lambert, Chêne, 1983
  • Cobra: an Internaional Movement in Art after the Second World War, , Willemijn Stokvis, Rizzoli, 1987
  • Cobra 3 Dimensions: Work in Wood, Clay, Metal, Stone, Plaster
  • CoBrA, the Colour of Freedom: the Schiedam Collection(exh. cat.), , Ludo van Halem ed., Stedelijk Museum

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