2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

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コンセプチュアル・アート

Conceptual Art

アイデアやコンセプトを作品の中心的な構成要素とする動向のこと。1961年にヘンリー・フリントにより、「コンセプト・アート」という名称が初めて使用された。その概念を確定的なものにしたのは、『アートフォーラム』誌に掲載されたS・ルウィットのエッセイ「コンセプチュアル・アートに関する断章」(1967)である。「概念芸術」とも訳されるように、作品の概念や観念的側面を重視するため、言語はもっとも重要な媒体になりうるものであり、批評家のL・リパードはこの傾向を「芸術作品の非物質化」とも定義している。従来の芸術ジャンルの物理的属性に依拠しないという意味では、芸術作品の唯一性や一回性、商業化などへの否定的見解を伴うものであり、特に複製可能で容易かつ迅速に流通しうる印刷媒体などの活用によって意図されていたのは、物質と流通の双方から従来の美術(制度)の改革を行なうことだった。そのため、60年代後半から70年代を中心に展開したコンセプチュアル・アートでは、写真、郵便、ファックス、電話などの流通・情報メディアが頻繁に用いられた。

著者: 沢山遼

参考文献

  • 『アートフォーラム』, 「コンセプチャル・アートに関する断章」, ソル・ルウィット, , 1967
  • Artforum Vol.5,no.10, "Paragraphs on Conceptual Art", Sol Lewitt, , 1967

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