2019年06月15日号
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サイト/ノン-サイト

Site/Non-Site

ロバート・スミッソンが自身の作品やエッセイにおいて用いた概念。サイトは「場所」を、ノン-サイトは「非-場所」を意味する。ランド・アートの先駆者として知られるスミッソンは1966年以来郊外の土地を踏査し、そこで採取した岩石の破片などを箱型の容器に詰め、彫刻として発表した。《ノン-サイト》として発表されたこれらの彫刻は、室内のランド・アートということもできる。またスミッソンはサイトで採取した自然の物質を素材とした彫刻とともに、地図、写真、岩石標本などのサイトの二次的な情報を、集合的にノン-サイトと呼んだ。その場合ノン-サイトとは実際のサイトを「アレゴリー」(クレイグ・オーウェンス)の集積として再構成したものであり、サイトそれ自体の否定やその代補なのではない。スミッソンは多くのテキストを残し、《スパイラル・ジェッティー》(1970)を主題とした映像作品も制作したが、通常は作品に付随するものとして周縁に押しやられがちなこうした作業こそが、他のノン-サイトと同様に、サイトを絶えず侵食する。やがてサイト/ノン-サイトの二元論的な布置は解体され、両義的な相のもとに自然/芸術の領域的な変動がもたらされるのである。

著者: 沢山遼

参考文献

  • Robert Smithson: The Collected Writings, “A Sedimentation of the Mind: Earth Projects”, Robert Smithson, University of California Press, 1996
  • Beyond Recognition: Representation, Power, and Culture, “Earthwords”, Craig Owens
  • 『アール・ヴィヴァン』20号, 「ロバート・スミッソン」, ローレンス・アロウェイ(斎藤泰嘉訳), 西武美術館, 1986

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