2019年06月15日号
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サンフランシスコ・ダンスサーズ・ワークショップ

San Francisco Dancers' Workshop(SFDW)

舞踏家アンナ・ハルプリンによって1955年に創設された、ダンサー・音楽家・建築家・詩人・心理学者が集まる実験工房。50年代初頭に小さな集団から始め、55年にサンフランシスコに移ると、ランドスケープ・デザイナーである夫ローレンス・ハルプリン設計による「ダンス・デッキ」を主たる活動場所にして運営された。人生における成長と芸術上の成長とを綜合させる「生活/芸術プロセス」と称したダンスへの取り組みがこのワークショップの特徴で、参加者たちは自分をダンサーとしてではなくひとりの人間として扱った。そうすることで、予測可能な原因と結果を避け、あらかじめ考えられる連想や概念から自由になり、身体などの素材の基本的な性質を発見することが求められた。「動きの質」「運動感覚の気づき」といったテーマがワークショップで頻繁に語られ、追求されていたとワークショップの参加者だったS・フォルティは述懷している。ほかにもY・レイナー、T・ブラウン、美術家のR・モリスら、後にジャドソン・ダンス・シアターやその周辺で活動することになる作家たちが参加しており、彼らがここで「タスク」や「即興」のアイディアを得たことはよく知られている。レパートリー・カンパニーではなかったとはいえ、いくつかの作品を残した。なかでも《パレードと変化》(1965)は、ダンサーが全裸になる場面によって初演時にセンセーションを巻き起こした代表作である。「RSVPサイクル」と呼ばれる独自の方法論を用いて、文化的、人権的、性的、年齢的、経済的に多様な集団による創造を重視した。78年以降は、運営や研究をタマルパ研究所(Tamalpa Institute)が引き継いでいる。

著者: 木村覚

参考文献

  • Moving Toward Life: Five Decades of Transformational Dance, Anna Halprin, Wesleyan University Press, 1995
  • Handbook in Motion, Simone Forti, The Press of the Nova Scotia College of Art and Design, 1974

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