2019年12月01日号
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サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン

Serpentine Gallery Pavilion

サーペンタイン・ギャラリーは、1934年に建設されたティー・パヴィリオンを改修し、70年にロンドンのケンジントン・ガーデンズ内に開設した、近現代美術の企画展示を行なっている美術館。「serpentine」は「蛇状にくねる」という意味で、近くにある池の形に由来する。2000年より毎年夏季限定で、隣接する場所に仮設の休憩所として異なる著名建築家によって建設されているのがサーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオンである。前衛的なデザインによって建築界の注目を集めている。プロジェクトは世界の一線級で活躍する建築家と総合エンジニアリング・コンサルティング会社オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ社の協働によるものが多い。建築家の選択においてはイギリスでの実作がないことが条件とされる。日本の建築家では、2002年には伊東豊雄、2009年にはSANAAが設計している。伊東はオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ社に所属する構造家セシル・バルモンドとともに、正方形を一定の条件で回転させ、彼の構造解析によって可能となった架構システムによる、不規則に見える柱と梁の線の交錯が抽象的な表情をもつ建築を生み出した。SANAAのパヴィリオンは、平面的には雲もしくは水滴を参照した形状をもち、鏡面アルミ素材の反射と屈折映像により、そこに映る風景や動く人の像が振動する空間を生みだした。そのほか、パヴィリオンの設計にはこれまで、ザハ・ハディッド(2000)、ダニエル・リベスキンド(2001)、オスカー・ニーマイヤー(2003)、MVRDV(2004、延期)、アルヴァロ・シザ+エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ(2005)、レム・コールハース(2006)、オラファー・エリアソン(2007)、フランク・O・ゲーリー(2008)、ジャン・ヌーヴェル(2010)、ピエト・オウドルフの庭園とコラボレーションを行なったピーター・ズントー(2011)が参加している。

著者: 伊藤幹

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