2021年04月15日号
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ジェミナイG.E.L.

Gemini G.E.L.

1966年にプリンターのケネス・タイラーが共同経営者のシドニー・フェルゼンとスタンリー・グリンスタインとともにロサンゼルスに設立した版画工房(G.E.L.は、グラフィック・エディションズ・リミテッドの略)。タマリンド・リトグラフィーのテクニカル・ディレクターを務めていたタイラーが65年に独立して始めたジェミナイLtd.がその前身。ヨーゼフ・アルバースのような大家のほか、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ、ロイ・リキテンシュタイン、デイヴィッド・ホックニーなど、当時の若手の人気作家を積極的に工房へ招き、彼らとの共同制作を通じて60年代から70年代にかけてのアメリカにおけるプリント・リヴァイヴァルを牽引する存在となった。もともと工房の主流はリトグラフィーであったが、クレス・オルデンバーグの三次元作品《プロフィール・エアフロー》(1969)を手がけたことでエディション彫刻(マルティプル)の分野を開拓。70年代以降も作家たちの新しい版画技法への関心に応えて、スクリーンプリント、エッチング、木版のための設備を充実させた。タイラーはその後再び独立して75年にタイラー・グラフィックスを設立。81年、残った二人の経営者と作家たちの寄贈によりワシントン・ナショナル・ギャラリーにジェミナイG.E.L.アーカイヴが設けられた。

著者: 野田吉郎

参考文献

  • Gemini G.E.L.: Art and Collaboration (exhibition catalogue), Ruth E. Fine, Abbeville Press, 1984
  • 「現代アメリカ版画の断面・作家と工房 GEMINI G.E.L. Art and Collaboration」展カタログ, 国立国際美術館編, 国立国際美術館, 1989

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