2019年10月15日号
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ジャズ・ダンス

Jazz Dance

「都市のフォーク・ダンス」(ジャック・コール)と称されるように、アメリカ合衆国の都市部から発祥したものらしく、多様な文化、テクニック、ダンス・スタイルが混交したダンス。リズムを強調し、身体の各部位を別々に動かしながら、エネルギッシュでダイナミックな力を押し出すところに特徴がある。タップ・ダンス、ケイク・ウォーク、ジッターバグ、チャールストンなど、1920年代のジャズ・エイジに流行した黒人文化由来のダンスを指すこともある。劇場においてジャズ・ダンスを導入した最初の例として、36年のブロードウェイ作品《オン・ユア・トウズ》のなかで使われる一曲「十番街の殺人」(振付はG・バランシン)が挙げられる。「ジャズ・ダンスの父」と称されるジャック・コールは、40年代にインド、スペイン、南米のスタイルを用いながら、ドリス・ハンフリーやチャールズ・ワイドマンに基礎を置くテクニックを考案した。コールのこうした混成スタイルが、後のジャズ・ダンスの展開に大きな影響を与えた。50年代までに、映画やブロードウェイの舞台で活躍したキャサリン・ダンハムはクラシック・バレエに中央ヨーロッパ、カリブ海地域またアフリカ大陸の諸要素を混ぜ合わせたテクニックを生み出した。その後《ウエスト・サイド物語》(1957)のジェローム・ロビンス、《パジャマ・ゲーム》(1954)のボブ・フォッシーらが今日にいたるジャズ・ダンスの基礎を形成した。

著者: 木村覚

参考文献

  • International encyclopedia of dance: a project of Dance Perspectives, Oxford University Press, 2004

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