2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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ジャドソン・ダンス・シアター

Jadson Dance Theater

主にニューヨークのジャドソン記念教会で活動したアメリカの前衛的なダンス集団。ロバート・ダンの振付クラスに集まった若い作家たちを中心に行なわれた1962年7月の最初のダンス・コンサートを出発点とする。主要メンバーに、イヴォンヌ・レイナー、トリシャ・ブラウン、スティーヴ・パクストンなどがいる。彼らに影響を与えた存在として、ジョン・ケージ、アンナ・ハルプリン、マース・カニングハム、ジェームズ・ワーリングらが挙げられる。集団においてヒエラルキーが生まれることを嫌い、バレエや当時権威ある存在となっていたモダン・ダンスに対してオルタナティヴとなるダンスを模索した。今日ではポスト・モダンダンスの中心的な諸概念を形成した存在として捉えられている。偶然性やゲーム性を帯びた即興的パフォーマンス、タスクと呼ばれる独自の運動の質をもった単純な動き、日常の動作を切りとってきたかのようなポーズや運動などが試みられた。64年を過ぎると「ジャドソン・ダンス・シアター」の名を冠したコンサートは行なわれなくなる。とはいえ、その後もひとつのムーヴメントとして彼らの実験的な試みは展開し続けた。レイナーの『トリオA』(1966)やブラウンの『アキュムレーション』(1971)などは、彼らのアイディアが結実した作品であり、またパクストンが発案したコンタクト・インプロヴィゼーションは、後のコンテンポラリー・ダンスに大きな影響を与えている。

著者: 木村覚

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