2019年08月01日号
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ソナベント・コレクション

Sonnabend Collection

美術愛好家であったイリアナ・ソナベントが夫のミッシェルとともに、1950年代後半から収集を開始した現代美術のコレクション。イリアナが美術に関わり始めたのは、第二次世界大戦前のパリにおいてである。大戦によりニューヨークに渡った彼女は、レオ・キャステリとの離婚後、ミッシェルと再婚、パリへ戻って62年にイリアナ・ソナベント画廊を開いた。人々の関心がいまだエコール・ド・パリに向いていたその土地で、ポップ・アートに焦点を当てながらアメリカの新しい美術動向をヨーロッパに紹介することに努めた。70年にはニューヨークにも画廊を開き、マリオ・メルツ、ヤニス・クネリス、ジュリオ・パオリーニらの展覧会によってヨーロッパのアルテ・ポーヴェラをアメリカに広めたほか、アメリカのコンセプチュアル・アートやミニマル・アートを取り上げた。80年にパリの画廊を閉じた後の代表的な展覧会としては、ジェフ・クーンズらによる86年のいわゆる「ネオ・ジオ」展がある。夫妻のコレクションが単なる美術愛好家のそれと異なる点は、アーティストの育成が自らの果たすべき責務であるという画廊主イリアナの意思がそこに反映している点である。

著者: 野田吉郎

参考文献

  • 「現代美術の神話 ソナベント・コレクション ネオ・ダダからネオ・ジオまで」展カタログ, セゾン美術館ほか編, セゾン美術館, 1990

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