2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

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タッチとストローク

Touch & Stroke

絵画表現における描画法を表わす言葉。筆や木炭を使うとき、その画材の先を少しずつ画面に触れるように動かす行為(あるいは筆の跡)を「タッチ」と呼び、日本語では「筆触」と訳す。また画面に対して、大きく腕を振るって筆を動かすような運動感のある行為を「ストローク」と呼ぶ。これらは画家自身が意識をして「ここはタッチ」「ここはストローク」という使い分けをしているというよりも、評論家など第三者が、出来上がった絵画の画面にある筆の跡を見て、「タッチ」か「ストローク」かを言い分けているといった側面のほうが強い。また、小さな平筆を使っているからタッチ、刷毛を使っているからストロークというわけでもなく、画家あるいは第三者の視点において、実際にその差を選別することは難しいだろう。いずれの場合でも、画面上に残された筆や絵具の跡が作家の個性を表わす要素であるといえる。また、印象派以降の近現代になって、タッチやストロークといった筆の使い方が注目されるようになった。描画法は「タッチ」と「ストローク」のほかに、平行に等間隔で引いた斜め線で面を表わす「ハッチング」、細かく点を打つような「点描」、輪郭をやわらかく表現する「ぼかし」などがある。

著者: 藤田千彩

参考文献

  • 『アートテクニック大百科 素描・遠近法・水彩・パステル・油絵・アクリル・ミクストメディア』, レイ・スミスほか(夏川道子ほか訳), 美術出版社, 1996

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