2019年06月15日号
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ターナー賞

Turner Prize

イギリスのテート美術館が組織する、現代美術のアーティストに授与する賞。19世紀イギリス・ロマン主義の画家J・M・W・ターナーに因んで命名された。50歳以下のイギリス人およびイギリス在住アーティストのなかから、過去1年間にイギリス現代芸術に最も大きな貢献をしたアーティストに与えられる。1984年の創設当初は、英国の現代美術がレヴェルにおいても認知度においてもアメリカや他のヨーロッパの国々に遅れをとっており、イギリス現代美術の活性化、テート・ギャラリーのコレクションの充実を目的として創設された。毎年春にノミネート・アーティストが発表され、冬にテート・ブリテンにて展示を行ない、会期中に受賞者が発表される。授賞式はスポンサーのひとつであるTV局によって中継され、芸能人が授賞式に招待されることなどもあって、美術業界だけでなく一般のイギリス国民も注目する一大イヴェントである。牛などをホルマリン漬けにした作品で受賞したダミアン・ハーストを筆頭に、ノミネートされる若い作家たちがスキャンダラスな作品と共にメディアを賑わすことで、市民の現代美術への関心も高まった。90年代にはヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)やサーチ・ギャラリーの関連作家に代表されるようなイギリス現代美術が台頭、世界から注目を浴びることとなった。

著者: 栗栖智美

参考文献

  • 『英国美術の現在史 ターナー賞の歩み』, , 森美術館監修, 淡交社, 2008

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