2019年12月01日号
次回12月16日更新予定

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ダイレクト・フィルム

Direct Film-making

撮影によって映像を得るのではなく、フィルムを加工して映像を得る手法。透明なフィルムに直接絵を描いたり、黒味フィルムのエマルション(乳剤)を削ったりすることによって映像を作る作品や、ファウンド・フッテージのように他人の作品を使用したり、現像済みフィルムをコラージュ作品のように鋏などで切って貼り付けたりする手法がある。代表的な作品に、黒味フィルムに傷を付けたダイレクト・アニメーション作品でカンヌ映画祭最優秀短編作品賞を受賞したノーマン・マクラレンの『Blinkity Blank』(1955)、黒味フィルムを削って作られたレン・ライの『Free Radicals』(1958)、16ミリフィルムに蛾の羽や花びらを直接貼り付けたスタン・ブラッケージの『Mothlight』(1963)、ホールパンチャーで穴を開けた8ミリフィルムに別シーンの映像を貼り付けたルーサー・プライスのファウンド・フッテージ作品『Sodom』(1989)、ポルノ映画のフッテージから女優の姿を除光液等で取り除いたナオミ・ウーマンの作品『Removed』(1999)などがある。

著者: 西川智也

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