2019年12月01日号
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テート・ブリテン

Tate Britain

ロンドン南部のテムズ川沿いミルバンク地区に位置する国立美術館。旧テート・ギャラリー。1500年代から現代までの約6万点からなる「テート・コレクション」を展示する国立美術館ネットワーク「テート」を構成する美術館のひとつ。1897年に砂糖製造業で財を成した実業家ヘンリー・テートが英国政府に65点の美術作品と美術館建設資金を提供をして開館。新美術館はミルバンク監獄跡地に建設され手狭となったナショナル・ギャラリーのコレクションのなかから英国作品を引き受けた。J・コンスタブル、J・レノルズ、ラファエル前派のほか、作家本人から寄贈されたターナー・コレクションは特に有名であり、1987年竣工のJ・スターリング設計による《クロア・ギャラリー》に油絵300点と3万点の素描、水彩画が所蔵されている。1917年から海外の同時代作品の蒐集も開始。近年は84年創設のターナー賞や「アート・ナウ」展を開催、またヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)など若手作品の蒐集など国内アーティストの育成にも力を入れている。さらにツーリズム戦略と連動した美術館拡大路線を進めており、リヴァプール(1988)、セント・アイヴズ(1993)で分館開館後、2000年にはロンドンの再開発地区の発電所建物を改造し(ヘルツォーク&ド・ムーロン設計)、近現代美術作品を集めた新館「テート・モダン」が開館。また開館100周年事業としてミルバンクの本館も拡張され2001年「テート・ブリテン」と呼称を変えて、4館をあわせ再編・改組、再オープンした。

著者: 松本晴子

参考文献

  • 『大型美術館はどこへ向かうのか? サバイバルへの新たな戦略』, , 森美術館, 慶應義塾大学出版会, 2000
  • 『美術館はどこへ? ミュージアムの過去・現在・未来』, , 暮沢剛巳, 廣済堂出版, 2002
  • Post Critical Museology: Theory and Practice in the Art Museum, , Andrew Dewdney,David Dibosa, Victoria Walsh Routledge, 2012
  • Gasworks to gallery: the story of Tate St Ives, , Gasworks to gallery: the story of Tate St Ives, Tate, 1995
  • Clore Gallery:Tate Gallery Liverpool,James Stirling,Michael Wilford and Associates, , David Jenkins, Phaidon Press, 1993
  • Building Tate Modern: Herzog & De Meuron Transforming Giles Gilbert Scott, , Rowan Moore and Raymund Ryan, Tate Publishing, 2000

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