2019年08月01日号
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ドクメンタ

Documenta

中央ドイツの都市カッセルで4年もしくは5年に一度開催される国際美術展。通常6月から9月にかけて100日間開催されるため、「100日間の美術館」という通称を持つ。1955年に美術家・建築家・デザイナーであるアーノルド・ボーデの主導のもと、第3回連邦園芸博覧会(Bundesgartenschau/BUGA)の一環として開催されたのが最初であり、第2回目(1959)以降はヘッセン州とカッセル市の出資によるドクメンタ有限会社が運営を担っている。ナチス・ドイツによって退廃芸術と認定された20世紀の前衛芸術を回顧する展覧会として始まったドクメンタは、第4回目(1968)まではボーデがディレクターを務めていたが、第5回目からはそのつど芸術監督が置かれ、より各回のテーマ性を押し出した国際展へと変化していった。例えば72年(第5回)にはクンストハレ・ベルンの「態度が形になるとき 作品―概念―過程―状況―情報」展で注目を集めていたハラルド・ゼーマンが、2002年(第11回)にはナイジェリア出身のオクウィ・エンヴェゾーが芸術監督を務めている。現在ではその規模、主題、話題性などのあらゆる点で、ドクメンタはヴェネツィア・ビエンナーレやミュンスター彫刻プロジェクトなどと並ぶヨーロッパ有数の国際展という評価を獲得している。その大きな理由としては、「見本市」としての性格を年々強める他の国際展に比べて、ドクメンタがつねに鋭いテーマ性を掲げているという点が挙げられるだろう。現時点で最新となる2012年(第13回)は、美術批評家・キュレーターのキャロライン・クリストフ=バカルギエフが芸術監督を務める。

著者: 星野太

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