2019年11月15日号
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ドコモモ(DOCOMOMO)

Documentation and Conservation of buildings, sites and neighbourhoods of the Modern Movement

1988年、オランダのアイントホーヘン工科大学で教鞭を執っていたフーベルト・ヤン・ヘンケットらによって設立された学術組織。近代運動の成果を記録するとともに、それに関わる現存建物・環境の保存を訴えることを目的に掲げる。特に近代運動の歴史的・文化的重要性を一般に広めることを意図しており、建築関係者だけでなく、都市計画家、行政関係者など幅広い分野の会員で構成されている。第1回総会は90年に開催され、DOCOMOMOの理念や活動に関する宣言であるアイントホーヘン宣言が採択された。その後2年に1回の総会を開催し、機関誌の発行やシンポジウムなどを通じて啓蒙活動を続けている。2000年には各国に現存する近代運動の好例20件を選定し、1冊の本にまとめられた。同年に開かれた総会で、DOCOMOMO Japanは正式に支部として承認される。DOCOMOMO Japanは、03年に新たに80件を追加したDOCOMOMO100選を発表し、現在150選に至る。リストアップされた事例のなかで、東京・六本木にある《国際文化会館》の保存再生が高い評価を得ている。当館は解体の危機にあったが、日本建築学会が保存要望書だけでなく具体案も提出したため、改修が実現した。これは近代建築の保存再生議論にひとつの方向性を示す好事例となった。

著者: 堀野彩(大阪市立大学倉方研究室)

参考文献

  • 『JA』57号, 特集=文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO100選, 新建築社, 2005
  • 『JA』64号, 特集=建築年鑑2006(国際文化会館の保存再生), 新建築社, 2007
  • The Modern Movement in Architecture: Selections from the DOCOMOMO Registers, D.Sharp, C.Cooke ed., 010 Uitgeverij, 2000

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