2019年06月15日号
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ニュー・トポグラフィクス

“New Topographics”

1975年にジョージ・イーストマン・ハウス国際写真美術館で開催された展覧会。「トポグラフィクス」は「地勢学」の意。ウィリアム・ジェンキンズが企画し、ロバート・アダムズ、ルイス・ボルツ、ベルント&ヒラ・ベッヒャー、ニコラス・ニクソン、ヘンリー・ウェッセル・ジュニア、スティーブン・ショアなど、9組10名が参加。70年代初頭における風景写真への新しいアプローチを取り上げた。伊奈英次や小林のりお、柴田敏雄、畠山直哉など、日本の写真家にも大きな影響を与えている。「人間によって変えられた風景の写真(Photographs of a Man-Altered Landscape)」とサブタイトルにあるように、展示に選ばれたのは、かつて風景写真のモチーフであった「自然」が人間の営為によって変貌した様子をニュートラルな視点で淡々と記録した写真で、大型カメラを使って撮られたものが多かった。こうしたアプローチは66年に同館で開催された「コンテンポラリー・フォトグラファーズ」シリーズの第1回展、「社会的風景に向って」が有していた眼差しを、さらに推し進めたものであり、同時期に登場した「ニュー・カラー」の写真とも共通する部分をもっていた。同展は81年にイギリスのアーノルフィニ・ギャラリーで再展示されたほか、2009年から10年にかけてアメリカ、オランダ、スペインなどを巡回して、再展示が行なわれている。

著者: 冨山由紀子

参考文献

  • New Topographics, International Museum of Photography at George Eastman House, 1975
  • New Topographics, Steidl, 2010

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