2019年12月01日号
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ニュー・バウハウス

New Bauhaus

バウハウスの講師として活動していたハンガリーの美術家ラースロー・モホイ=ナジが、シカゴ芸術産業協会からの招聘に応じ、同地で開校した「ニュー・バウハウス・アメリカン・スクール・オブ・デザイン」のこと。バウハウスの業績に則り、産業デザインに貢献することを目的として設立された。同校は、1937年10月にシカゴ芸術産業協会の中心人物でもあった地元の百貨店経営者マーシャル・フィールド2世のマンションを改造した施設で教育活動を開始し、これを契機として、シカゴにバウハウスの思潮が流れ込むことになった。モホイ=ナジはデッサウのバウハウスのカリキュラムを発展させるとともに、基礎デザイン・製図・写真・モデリング・音楽・知的統合・自然科学・生物学の8クラスを予備課程に設置した。講師として、ほかにG・ケペッシュ、A・アルキペンコらが招聘されたが、同校は資金難とシカゴ芸術産業協会との教育方針の違いから翌38年には閉校を余儀なくされた。その後もモホイ=ナジはシカゴに留まり、39年に「スクール・オブ・デザイン」を開校。44年に「インスティテュート・オブ・デザイン」と名称を変更し、A・シーゲル、H・キャラハン、A・シスキンドらアメリカの写真家たちが講師として招かれた。こうした講師陣により写真教育を充実させ、40年代から60年代にかけ、シカゴはアメリカの写真教育の中心地となった。同校は49年にイリノイ工科大学に吸収され、今日に至る。

著者: 沢山遼

参考文献

  • 『視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション』, 井口壽乃監修, 国書刊行会, 2011

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