2019年06月15日号
次回7月1日更新予定

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ニュー・ルック

New Look

1947年2月にパリで発表されたクリスチャン・ディオールのコレクションを源流として、世界的な流行を見せた服飾のスタイル。なだらかな肩のラインと細くマークされたウェストから広がるロング・スカートを特徴とし、その形状から、「コロール(花冠)・ライン」「8(エイト)ライン」などと呼ばれることもある。第二次世界大戦中とその前後においては、いかり肩に短いタイト・スカートというミリタリー調の服飾がモードであったが、ニュー・ルックはそれと好対照であるがゆえに「戦後」の服飾史の最初の頁を飾る事例として位置づけられ、ディオール自身もそうした新しいデザインを意識的に試みたと言われている。日本では48年の段階で、ニュー・ルックとおぼしき同時代のパリのモードが杉野芳子や中原淳一によって紹介され、物資が欠乏するなか、通常より多くの布を要するこの新しいモードにどう対処すべきかが論じられることもあった。もっとも、そうした議論のなかで、「ニュー・ルック」や「ディオール」といった言葉が登場することはきわめて稀で、日本のメディアで彼の名前が語られるようになるのは、続く50年代のことであった。

著者: 安城寿子

参考文献

  • 『クリスチャン・ディオール 1947-1957』, ブリジット・キーナン(金子桂子訳), 文化出版局, 1983

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