2019年06月15日号
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ネオ・ダダ

Neo-Dada

1950年代初頭に胎動された抽象表現主義に続く世代の傾向を示す名称。特にニューヨークを拠点に活動していたR・ラウシェンバーグとJ・ジョーンズの活動を指す。印刷物、日用品、廃材などを集積させたラウシェンバーグの「コンバイン・ペインティング」(1954-)や旗や標的のイメージを絵画自体の平面性や矩形性との連関のもとに即物的に描いたJ・ジョーンズの54-55年以降の絵画(発表は1958年)などは、その即物性と現実的な卑俗さを喚起する題材・素材の使用によってダダ-デュシャン的な非芸術性を思わせるものだった。この語は58年の1月に発行された『アート・ニューズ』誌でジョーンズ、ラウシェンバーグとともに、C・トゥオンブリー、A・カプローを総称するために用いられたものである。芸術的な活動領域を外在的な「環境」へと移行させるカプローのハプニングなどにも見られるように、生活/芸術、非芸術/芸術の境界を取り払う彼らの「反芸術」的傾向は、ポップ・アート、ヌーヴォー・レアリスム、ファンク・アートなどの動向とも呼応している。また、その活動の「実験的」な性格は、作曲家J・ケージの思考に鼓舞されたものでもあった。このような状況から、偶然性の導入や不確定的要素の介入、ミクスト・メディアの使用やインターメディア的な他ジャンル間とのコラボレーションなどが展開されていく。

著者: 沢山遼

参考文献

  • Neo-Dada: redefining art,1958-62, , Susan Hapgood; with essays by Maurice Berger and Jill Johnston, American Federation of Arts in association with Universe Pub., 1994

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