2019年06月01日号
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ネオ・ミニマリズム

Neo Minimalism

視覚的要素を最小限にとどめたミニマリズム(ミニマル・アート)を継承し、素材やコンセプトまでも最小限に切りつめていった動きのこと。1980年代後半以降、美術や彫刻、建築やデザインなどさまざまな分野で見受けられるようになった。60年代に隆盛したコンセプチュアル・アートとも異なり、コンセプトさえも簡素で分かりやすいものが多いことも特徴。代表的な作家としてフェリックス・ゴンザレス=トレスが挙げられる。ゴンザレス=トレスはキャンディなどの身近にあるものを素材とし、それをただ置いたり並べただけの作品を展開した。彼が扱うテーマやコンセプトの多くは個人的なものであるが、直接的で理解しやすく、そして素材や手法はシンプルで、見せ方に至るまで細かく手を加えていない。こうしたネオ・ミニマリズムが求める表現は、デザインや建築の分野でも見受けられ、例えば、ドナルド・ジャッドに影響を受けているヘルツォーク&ド・ムーロンは、外壁全体を菱形のガラスが覆う《プラダ青山店》を設計している。建築におけるミニマリズムやネオ・ミニマリズムの流れについては、イギリスの建築家ジョン・ポーソンが96年に著わした『Minimum』に詳しい。

著者: 藤田千彩

参考文献

  • 『Minimum』, ジョン・ポーソン編著(西森陸雄、安藤宗一郎訳), デザインエクスチェンジ, 2001
  • 『ミニマリズム』, ジェイムズ・マイヤー編(小坂雅行訳), ファイドン, 2005

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