2019年09月01日号
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パリ・コレクション

Semaine de la mode à Paris(仏), Paris Fashion Week(英)

パリで開催される、ファッション・デザイナー(ブランド)による新作発表の場。オート・クチュール(高級仕立服)とプレタポルテ(高級既製服)の二種類のコレクションがあり、前者は毎年1月に春夏コレクション、7月に秋冬コレクションが、また後者は毎年2-3月に秋冬コレクション、9-10月に春夏コレクションが開催される。日本では慣習的に「コレクション」と呼ばれているが、英語では「ファッション・ウィーク」という言葉が使われている。パリが他の都市とは異なり二種類のコレクションを開催するのは、パリ・コレクションがオートクチュールから始まったことに起因する。オートクチュールの祖と呼ばれるシャルル=フレドリック・ウォルトが「婦人女児クチュール・コンフェクション組合」を作ったのが1868年。ポール・ポワレがそれを1911年に改組し、「パリ・オートクチュール組合」を設立する。それから戦後まで、パリのファッションと言えばオートクチュールが主流だったが、60年代から次第にプレタポルテが勢いを持つようになり、73年に「プレタポルテ組合」が新たに設立される。パリ・コレクションはひとつの制度であり、オートクチュール組合が承認した会員でなければオートクチュールの名は使えず、プレタポルテに関しても、組合の公式スケジュールに載っていなければ、パリでファッション・ショーを行なったとしても「パリ・コレクションに参加した」と言うことができない点は強調しておいてよいだろう。

著者: 蘆田裕史

参考文献

  • 『パリの仕組み ファッションで頂点を保つ理由がここにある』, 川村由仁夜, 日本経済新聞社, 2004
  • 『パリ・コレクション モードの生成・モードの費消』, 深井晃子, 講談社現代新書, 1993

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