2019年09月01日号
次回9月17日更新予定

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パンツ・ルック

Pants Look

主に女性において使われる用語で、ボトムにパンツを着用するスタイルのこと。衣服の起源を特定することはできないが、パンツ型の衣服はスカート型よりも複雑な構造を持つことから、当初は男女ともにスカート型の衣服を身に着けていたことは想像に難くない。その後、ヨーロッパでは時代が下がるにつれてパンツが男性服、スカートが女性服と分かれるようになり、近代においては、パリなどのように、女性が戸外でパンツを履くことが条例によって禁止されるという例まで見られるようになった。ハイ・ファッションの世界においてパンツ・ルックが発表されたのは1960年代、クレージュやイヴ・サンローランらによってである。前者はイヴニング・ドレスに代わるものとしての意味合いが強かったが、67年にサンローランが発表したものは「シティ・パンツ」とも呼ばれ、あくまで日常着としてのパンツ・ルックであり、女性が公の場でパンツを着用することが認められるきっかけを作った。彼の主張が受け入れられたのは、60年代末の反体制的な世相や女性の社会進出に後押しされてのことであろう。さらに70年代には、ジーンズが世界的な流行を見せ、女性のパンツ・ルックがより普及することとなる。

著者: 蘆田裕史

参考文献

  • 『世界服飾史』(増補新版), 深井晃子監修, 美術出版社, 2010

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