2019年11月15日号
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ビルディング・タイプ

Building Types

構成や形式がある特徴をもつ施設の類型。建築は図書館や学校などのように用途や、超高層ビルのように規模やサイズなど、さまざまな方法で分類されるが、その分類された建築群の構成や形式が次第に特徴を持つようになり、類型化されたものをビルディング・タイプという。例えば学校であれば、それを学校たらしめる社会的制度とその建築的プログラムにより、誰もが瞬時にそれが学校であると認識できるようになり、学校というビルディング・タイプができあがる。また、それと同時にビルディング・タイプという概念のもと、建築計画学において、プランニングの効率化、標準化が進められ、さらに強固なビルディング・タイプが生み出される。一方、現代社会の要求の多様化により、従来のビルディング・タイプには収まらない建築物の要求が増えているのも事実である。例えば、伊東豊雄による《せんだいメディアテーク》(2000)は、美術館や図書館が複合的に計画されたもので、従来のビルディング・タイプにはないものである。また学校建築においても、学校を地域に開放してコミュニティ・センターの機能を持たせるなど、さまざまな要求に応えるかたちで、ビルディング・タイプを解体する例が見られる。これは建築のプログラム、ひいてはプログラムをたてる主体すら明確ではなくなってきた状況を表出している。

著者: 有山宙

参考文献

  • A History of Building Types, Nikolaus Pevsner, Princeton University Press, 1976
  • 『建築はいかに社会と回路をつなぐのか』, 五十嵐太郎, 彩流社, 2010
  • 『ビルディングタイプの解剖学』, 五十嵐太郎、大川信行, 王国社, 2002
  • 『10+1』No.2, 「建築とプログラム」, 伊東豊雄、坂本一成、山本理顕、八束はじめ, INAX出版, 1994

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